Interview

Vol.3
株式会社ティーアイビー

送出機関・監理団体・受入企業が


三者連携で外国人材を育成・支援

ものづくりの現場で確かな技術力を発揮する株式会社ティーアイビーは、静岡県富士市を拠点に、配電盤・制御盤の製造を手がける企業である。公共・民間を問わず幅広い設備向けの制作・納入を担い、高い品質管理と技術力を強みとしてきた。仲間同士の信頼関係や人材育成を大切にする社風のもと、社員一人ひとりが考え、学び、成長し続ける環境が整っており、こうした姿勢が外国人材にとっても活躍と定着につながっている。

(インタビュー実施日:2025年12月9日)

採用者インタビュー代表取締役 上柳 正仁 さん

外国人材を採用したきっかけを教えてください。

元東名電機には、技能実習生として来日した経験を持つインドネシア国籍の社員が在籍していました。その社員から、「かつて一緒に来日した仲間が、帰国後に日本語学校を立ち上げている」と聞いたことが、きっかけとなりました。

その学校は、技能実習生としての苦労を経験した元実習生たちが中心となり、「これから日本を目指す若者には同じ苦労をさせたくない」という思いのもと設立されたものです。

実際にインドネシア・メダンの学校を視察したところ、日本語教育に加え、日本で働くための生活面や心構えまで丁寧に指導されており、学生一人ひとりの意識や質の高さに大きな信頼を感じました。こうした背景から、同校を運営するIKNグループとの連携を深め、受入体制の整備を進めるとともに、富士山ドリーム協同組合を立ち上げました。

その延長として、株式会社ティーアイビーでは人材不足への対応として、IKNグループの卒業生を紹介してもらい、2025年4月から2名の技能実習生を受け入れています。なお、これまでにベトナム人技能実習生2名、特定技能人材1名の受け入れ実績もあります。

職場に早く馴染んでもらうために工夫したことはありますか。

相互理解が何より大切だと考えています。簡単な単語や挨拶をお互いに覚えることから始め、少しずつ信頼関係を築いてきました。
また、2泊3日の社員旅行にも参加してもらいました。部署を超えた交流の中で非常に活躍してくれ、「今回のMVPは彼らだ」と言われるほどでした。

仕事を教える際に心掛けていることは何ですか。

日本語の理解度を確認しながら進めることです。こちらの常識が当たり前だと思い込まないよう意識しています。
また、グループ全体で実施している清掃活動などにも参加し、日常的なコミュニケーションを通じてチームワークを高めています。

彼らの働きぶりはいかがですか?

本当に真面目で、勤務態度も非常に良く、遅刻もありません。むしろ時間に早すぎるくらいです(笑)。学習意欲も高く、仕事に対して前向きに取り組んでいます。
社内の技術試験にも合格しており、日本語能力についても、12月にはDさんがN3、MさんがN4の日本語能力試験をそれぞれ受験しています。ぜひ合格してほしいと思っています。

外国人材がスタッフに加わったことで、職場に良い影響はありましたか?

最初は現場にも不安がありましたが、実習生たちと対面した瞬間から、現場の空気が変わりました。「この子たちの面倒を見よう」「フォローしよう」という意識が自然と生まれたと思います。
彼ら自身の意欲の高さもあり、積極的・自発的に質問をしてきますし、勉強熱心なので仕事を覚えるのも早く、こちらが感心させられることも多いです。日本人スタッフの間でも「じゃあ自分たちも頑張らなければ」という前向きな意識が生まれ、彼らが加わったことで、職場全体のコミュニケーションが活性化し、笑顔のある職場になっています。

外国人材に今後期待することは何ですか?

仕事面だけでなく、日本文化の良いところも学びながら、引き続き会社や東名グループに貢献してもらえたらうれしいです。
将来、帰国することがあったとしても、日本で学んだ技術や考え方を母国で活かしてもらえればと思います。
人間的にも成長していけるよう、私たちも引き続きサポートしていきたいと考えています。

外国人人材採用の
4つのポイント

  • 送出機関(日本語学校)・監理団体との連携
  • 社内文化への理解促進
  • 担当者・声掛け社員の育成
  • 社内イベントを通じた交流の促進

外国人材インタビューD・S さん(技能実習/23歳・インドネシア出身)
M・S さん(技能実習/19歳・インドネシア出身)

日本で働こうと思ったきっかけと、来日までの経緯を教えてください。

Dさん 日本で働くことは、以前からの夢でした。日本のプロフェッショナルな職場文化を体験し、長期的なキャリアを築きたいと考えていました。
大学では電気工学を専攻していたため、その知識を活かせる仕事を探していたところ、インドネシアにある日本語学校で、株式会社ティーアイビーの求人を紹介してもらいました。仕事内容と職場環境に魅力を感じ、「ぜひここで働きたい」と思い、応募しました。

Mさん 私も高校で電気関係の勉強をしており、その後、IKNグループの日本語学校に通っていました。日本の製品や文化が好きで、家には日本製のオートバイや冷蔵庫があり、子どもの頃から仮面ライダーもよく見ていました。
日本語学校でティーアイビーの求人を紹介してもらい、Dさんと同じように「日本で働いてみたい」と思いました。2025年3月に来日し、研修を経て、現在の部署で働いています。

現在は、どのような仕事を担当していますか?

Dさん 配電盤を制御する装置の製作を担当しています。配線の方法や電線の切り方など、基本的な作業から先輩方に教えてもらいました。最初は難しく感じることも多かったですが、少しずつ理解できるようになり、できることが増えてきました。

Mさん 私は主に組み立て作業を担当しています。さまざまな部品を組み合わせていく仕事で、特にパネルの作成が得意です。作業を重ねるうちに、効率よく進められるようになってきました。

職場の雰囲気や、周囲の方との関係はいかがですか?

Dさん 最初は分からないことばかりで不安もありましたが、先輩方にたくさん質問して教えてもらいました。そのおかげで、今では仕事ができるようになってきたと感じています。厳しいところもありますが、皆さんとても優しく、丁寧に指導してくれます。

Mさん 職場の皆さんと一緒にご飯を食べに行ったり、買い物に行ったりしています。チラシで割引セールを見つけると、「先輩、割引している商品がありましたよ」と報告することもあります(笑)。そうした日常のやり取りが楽しいです。

将来の目標について教えてください。

Dさん 将来は、日本でエンジニアとして働き続けたいと考えています。しっかり仕事をして、両親にも「安心して働いている」と伝えたいです。

Mさん もっと仕事の技術を身につけて、会社に貢献できるようになりたいです。できることを一つずつ増やしていきたいと思っています。

株式会社ティーアイビー

代表 上柳 正仁
所在地 静岡県富士市今泉339-1
事業内容 配電盤・制御盤の制作
従業員数 正社員7名(うち外国人材2名/インドネシア出身・技能実習生)