Interview

Vol.5
株式会社リバティ

社内の「垣根」をなくすことが


“働く意欲”と“やりがい”につながる

ソフトウェア開発や宿泊施設の運営など、多角的な事業を展開する株式会社リバティ。
日進月歩で進化するIT分野と、拡大を続けるインバウンド需要に対応するため、同社では創業当初から国籍にとらわれない人材採用を進めてきた。日本人・外国人という枠を設けず、互いに刺激を受けながら成長できる職場環境づくりが、同社の大きな特徴である。

(インタビュー実施日:2025年12月8日)

採用者インタビュー管理部 倉田 亮さん

外国人材採用にあたっての方針を教えてください。

現在、当社には19名の外国人社員が在籍しています。
国籍に関わらず、意欲や適性のある人材であれば積極的に採用しています。国籍によって仕事の可能性を決めつけることなく、一人ひとりが力を発揮しやすい環境を整えることを大切にしています。

採用にあたって工夫されている点はありますか。

静岡市内の日本語学校や専門学校と連携しています。
社員が講師として授業を担当している学校もあり、教育機関とは継続的な関係を築いています。

入社前の取り組みについて教えてください。

入社前には、アルバイトやインターンシップとして一定期間一緒に働いてもらっています。
学校やオンラインで学んだ日本語だけでは、実際の業務や職場でのコミュニケーションは十分とは言えないため、現場でのやり取りを通じて仕事や環境に慣れてもらうことを重視しています。
日本語は宿泊現場に限らず、社内で円滑に仕事を進めるうえでも役立ちますが、単に語学ができること以上に、相手に伝えようとする姿勢や確認し合う関係性が大切だと考えています。そのため、日常業務では「やさしい日本語」や「やさしい英語」を使い、互いに理解し合いながら仕事を進めています。

入社後の育成や評価制度については?

資格給制度を導入しています。
努力や成長が評価に反映される仕組みで、国籍に関係なく社員同士が刺激を受け合いながらスキルアップできる環境づくりにつながっています。昇進の機会についても国籍による区別はありません。

どのような人材を求めていますか。

前向きに学び続ける意欲のある方です。
宿泊・観光業界の課題にも向き合いながら、自ら成長しようとする姿勢を大切にしています。日本人・外国人を問わず、そうした考え方を共有できる方を歓迎しています。

職場での変化や気づきはありますか。

多様なバックグラウンドを持つ社員がいることで、日常のコミュニケーションそのものが学びの場になっています。
言葉の正確さよりも、「どう伝えれば相手に届くか」を考える場面が増え、互いの理解が深まっていると感じます。

フォロー体制について教えてください。

仕事面だけでなく生活面についても相談しやすいよう、上司や先輩社員がメンターとして関わっています。
また、国際交流イベントなども実施し、業務外での交流を通じて、職場でのコミュニケーションがより円滑になるよう工夫しています。

定着に関して苦労した点はありますか。

創業当初から「国籍による垣根をつくらない」という考え方が社内に根付いており、特別な区別を設けることなく、自然に協力し合える環境ができています。

外国人材に期待することは?

企業のグローバル化に向けた多様な視点の活用です。
当社では部署や職種に関わらず、多様なバックグラウンドを持つ人材がそれぞれの現場で活躍しています。今後も一人ひとりの強みを活かせる組織づくりを進めていきたいと考えています。

外国人人材採用の
4つのポイント

  • 日本語学校・専門学校と連携する
  • 本採用前にインターン・アルバイトで適性を見極める
  • 資格給制度でモチベーションを高める
  • 仕事・生活の両面を支えるメンターを配置する

外国人材インタビューRさん(在留資格:技術・人文知識・国際業務/30代・バングラデシュ出身)
Mさん(永住資格/30代・ミャンマー出身)
Kさん(在留資格:技術・人文知識・国際業務/20代・ミャンマー出身)

日本で働くことになったきっかけを教えてください。

Rさん
大学1年生のときに日本語を勉強し、日本文化に興味を持つようになりました。その後、母国にある日系企業で数年間働き、日本で働きたいと考えて来日しました。

Mさん
いとこが日本に留学していたことがきっかけです。話を聞く中で、自分も日本に来てみたいと思い、来日しました。

Kさん
高校生のころから海外に出てみたいという気持ちがありました。日本語を勉強していて、アニメも好きだったことから、日本に興味を持つようになりました。東京に住んでいた姉から話を聞けたことも、大きかったと思います。留学当初は働くことまでは考えていませんでしたが、今は日本に永住したいと考えています。

みなさんの入社の経緯を教えてください。

Rさん
来日後は、静岡日本語教育センターに通っていました。卒業後、ハローワークで求人を見つけ、採用試験を受けて入社しました。入社して6年になります。

Mさん
通っていた市内の日本語学校の先生の紹介です。専門学校卒業後、数か月間インターンシップやアルバイトとして働いた後、2020年4月に入社しました。最初から経理の担当でした。
専門知識はありませんでしたが、上司や同僚が丁寧に教えてくれて、仕事を覚えることができました。入社当初は、求められているレベルが高く感じて不安もありましたが、「自分が頑張れば、会社がサポートするよ」と上司に声を掛けてもらい、前向きに取り組むことができました。

Kさん
私は入社して4年目です。専門学校を卒業するタイミングがコロナ禍と重なり、なかなか仕事が見つかりませんでした。同じミャンマー出身で、日本語学校の先輩でもあるMさんに相談したところ、リバティを紹介してもらいました。
ちょうどMさんが産休に入るタイミングだったため、管理部で働くことになりました。経理については何も分からず不安もありましたが、上司や同僚に相談しながら仕事を覚えていくうちに、少しずつ経理の仕事が楽しいと感じるようになりました。

現在はどのような仕事を担当していますか。

Rさん
宿泊施設の予約システムの開発を担当しています。バングラデシュの大学で専攻していた経営情報の知識と、日系企業で働いていた際に身に付けたプログラミングのスキルを活かせています。

入社後、どのような資格や技術を身に付けましたか。

Rさん
GoogleのFlutter(アプリ開発のフレームワーク)やJavaなど、最新のプログラミング技術を学んでいます。周囲の方から分かりやすいコーディング方法を教えてもらうことも多く、日本と海外では書き方の違いがあることを実感しています。社内ではドキュメントを丁寧に作成する文化があり、とても勉強になります。

Mさん
簿記3級の資格を取得しました。現在は子育て中なので、ワーク・ライフ・バランスを大切にしながら、これからも仕事を続けていきたいと考えています。

Kさん
簿記2級を取得しました。数字を扱う仕事はとても面白いと感じています。そのほかに、ITパスポートと日本語検定1級の資格も取得しました。仕事を覚えていく中でやりがいが増し、毎日が勉強だと感じています。

入社して楽しかったエピソードを教えてください。

忘年会です。100人規模の忘年会で、普段あまり話す機会のない人とも交流でき、とても楽しかったです。拠点ごとにパフォーマンスを披露し合い、会場は盛り上がりました。

休日の過ごし方やリラックス方法を教えてください。

Rさん
バドミントンと野菜作りです。バドミントンサークルに参加しており、仲間の畑でジャガイモや唐辛子などを育てています。

Mさん
買い物をしたり、子どもと公園で遊んだり、家族で外食をしたりしています。子育ては大変ですが、休日は良いリフレッシュになっています。

Kさん
仕事が終わると、何も考えずにネットやテレビでアニメを見ています。ドライブも好きで、休日にはよく日本平に出かけ、富士山を眺めながらお茶を飲むのが楽しみです。

将来の夢や目標を教えてください。

Rさん
新しい技術やAIについて、これからも学び続けていきたいです。

Mさん
子育てと仕事を両立しながら、長く働いていきたいと考えています。

Kさん
税理士の資格取得を目指しています。現在、試験勉強を進めており、来年8月には2科目を受験したいと考えています。

株式会社リバティ

代表 福原 良佐
所在地 静岡市駿河区伊奈川3丁目2番23号
業種 IT・通信、観光業
従業員数 約311名(うち外国人材19名)
事業内容 ソフトウェア事業、Web事業、旅行事業、旅館経営 ほか