Interview

Vol.7
株式会社サイダ・UMS

外国人材の受け入れは、企業にとっても


社員にとっても成長のチャンス

大正10年創業、2021年に創業100周年を迎えた株式会社サイダ・UMS。長年培ってきた確かなものづくり技術と、DX・IoTなどの最新技術を積極的に取り入れる革新性を併せ持つ、精密工作機械メーカーである。
「小さくても光るメーカーになること」を掲げ、ものづくりのプロ集団として、関わるすべての人にとっての“うれしい”を実現できる企業を目指している。

(インタビュー実施日:2026年2月6日)

採用者インタビュー代表取締役社長 斎田 匡男 さん

外国人材を採用したきっかけを教えてください。

2021年に就任した当時、人材の高齢化と新卒採用の停滞という課題を抱えていました。リーマンショック以降、約10年間新卒採用が十分に行えず、人材を一から育て直さなければならない状況でした。
高校生や大学生の採用にも取り組みましたが思うような成果は出ず、そうした中、取引先企業から「外国人材が非常に真面目で戦力になっている」と聞いたことが、採用を検討するきっかけとなりました。

外国人材はいつから採用していますか。

2022年5月に第1期生を受け入れ、2023年10月に第2期生、さらに2026年4月には第3期生の受け入れを予定しています。
現地での日本語教育や生活指導、来日後の支援体制が整った信頼できる送出機関と出会えたことが大きな要因でした。

人数を増やすことが目的ではなく、会社の規模や受け入れ体制とのバランスを大切にし、無理のない形で継続的に採用を進めています。

受け入れ当初に苦労した点はありますか。

住居の確保です。外国人が入居可能な物件は限られており、条件に合う物件探しには苦労しました。

また、来日直後は家具や家電など初期費用も必要になります。そこで社員から不要な家具・家電を募ったり、足りないものは本人と一緒に購入したりと、社員全体で支える体制が自然にできました。

さらに入居時には、文化や生活習慣の違いに配慮し、ゴミ出しのルールなど日常生活の基本事項も丁寧に説明しています。あわせて会社として近隣住民へご挨拶に伺い、「何かお困りのことがあれば会社へご連絡ください」とお伝えしています。その結果、災害時に避難が必要になった際には、近隣住民の方が車に同乗させてくださり、一緒に避難できたこともあり、地域との関係も良好に築けていると感じています。

指導で大切にしていることは何ですか。

あえて特別扱いをしないことです。
マニュアルや掲示物も日本語のみとし、翻訳に頼りすぎず、丁寧な日本語で説明します。

分からない言葉は本人がメモを取り、自宅で調べたり質問したりする。
その積み重ねが確実な成長につながっています。

職場にはどのような変化がありましたか。

外国人材が加わったことで、日本人社員にも良い変化が生まれました。

•仕事への姿勢が刺激になった
•教え方を工夫するようになり指導力が向上した
•職場のコミュニケーションが活性化した

特に、外国人社員が工場見学の説明を日本語で担当した際には、社員全体で支えようという雰囲気が自然に生まれました。

定着のために大切にしていることは?

仕事だけでなく、生活面も安心して働けるよう整えることです。
困ったときに相談できる相手がいること、会社が向き合っていると伝えることが大切だと思います。

今後の期待を教えてください。

最初は人材確保から始まりましたが、今は日本人と変わらず活躍してほしいと思っています。
資格取得だけでなく、将来的には役職者や管理者、後輩育成を担う人材になってほしいと期待しています。

これから外国人材を受け入れる企業へアドバイスを。

最初から完璧を目指す必要はありません。
困ったら一緒に考える、一緒に作っていく。その姿勢が何より大切です。

外国人材を受け入れることは、企業にとっても社員にとっても成長のチャンスになります。

外国人人材採用の
4つのポイント

  • あえて特別扱いせず、思いやりのある指導と対応
  • 仕事から生活面まで含めた会社のサポート
  • 日本人スタッフとの関係づくり
  • 困ったら一緒に考え、創っていく文化

外国人材インタビューDVさん(技術・人文知識・国際業務/20代・ベトナム出身)

日本で働こうと思ったきっかけは?

祖父が日本で働いた経験があり、日本に良い印象を持っていました。
ものづくりの技術が高く専門スキルを学べる国だと思い、日本で働きたいと考えました。

サイダ・UMSは実績があり技術力の高い会社だと感じ、この会社で機械づくりに携わりたいと思い応募しました。

現在の仕事内容は?

製造現場でNC旋盤の電気配線や、「現調」と呼ばれるプログラムの調整作業を担当しています。初めて機械に電源を入れる工程でもあるため、感電などの事故が起きないよう、一つ一つ安全をしっかり確認しながら作業を進めることを大切にしています。

大変だったことは?

専門用語を覚えるのが大変でしたが、分からない言葉はメモをしてインターネットで調べたり、先輩に聞いたりして覚えました。

日本人スタッフはどんな人?

とても優しく、分からないことは丁寧に教えてくれます。
忙しい中でも声をかけてくれるので安心して仕事ができます。

会社へのお願いはありますか?

自分の日本語はまだ勉強中なので、これからも何度質問しても怒らずに教えてもらえる環境だとありがたいです。

サイダ・UMSはどんな会社?

社員を大切にしてくれる会社です。
いろいろな工程を経験でき、資格取得も支援してくれるので成長できる環境があります。

今後の目標は?

より高度な作業を任されるようになり、技能検定2級の取得を目指しています。
この会社で長く働き続けたいと思っています。

日本に住み続けたいですか?

はい。日本の生活や文化に魅力を感じています。
将来的には家庭を持ち、日本で長く生活したいと思っています。

株式会社サイダ・UMS

代表 斎田 匡男
所在地 静岡県焼津市一色143-10
業種 製造業(産業用機械・工作機械)
従業員数 50名(うち外国人材3名)