各国の人材・文化情報

カンボジアってどんな国？

位置	東南アジア（タイ・ベトナム・ラオスに隣接）
人口	約1,700万人（2025年現在）
首都	プノンペン
言語	クメール語（文字も独自）
経済	縫製・農業・観光が中心。近年は建設や製造業も成長
特徴	ポル・ポト政権による内戦の歴史を経て、若い世代が多数を占める国

カンボジアの国民性

• 穏やかで忍耐強く、人懐っこい
• 家族やコミュニティとの絆を大切にする
• 目上の人に対する敬意が強い（上下関係を重視）
• 恥をかかされることを嫌う（面子を大切にする）
• 感情表現は控えめで、自己主張はあまり強くない傾向

カンボジアの宗教

• 上座部仏教が国教（国民の90％以上）
• 仏教は日常生活に深く根づいており、寺院や僧侶への敬意は絶対
• 年に一度の出家経験や仏教行事（祭り、先祖供養）に参加する人も多い
• 一部、少数民族にアニミズムやキリスト教徒も存在

配慮すべきこと

宗教	僧侶に対する敬意は必須。女性は僧侶に触れない・近づきすぎないよう注意
食事	仏教徒でも基本的に肉を食べるが、食材の清潔さに敏感な人が多い
呼び方	フルネームまたは名前＋さんで呼ぶ。あだ名や略称は避けるのが無難
言語	日本語は習得中の人も多い。やさしい日本語・絵や写真の活用が有効
指導法	人前で叱らず、個別で丁寧に伝えると信頼されやすい

知っておくとよいこと

• カンボジア正月（4月／クメール正月）を非常に大切にする
• 出稼ぎによる仕送り文化がある：給与の使途に家族の支援が含まれることも
• 国王・仏教・国旗に対する敬意が強い：批判は厳禁
• 寺院での礼儀や脱帽・脱靴など仏教マナーを尊重することが重要
• 人前での恥は避けたいと感じる文化があるため、プライドに配慮を

まとめ：受け入れのポイント

• 穏やかで控えめな性格に合わせた丁寧なコミュニケーションが鍵
• 宗教的背景（仏教）と文化的価値観（敬意・家族）を理解する
• 言葉の壁にはやさしい日本語や翻訳アプリで対応を
• 「指導＝叱責」ではなく、信頼関係をベースにした支援が重要